～Champs Sweat Shirt 2Tone～

ジェラードの所有するヴィンテージサンプルを元にした、ヴィンテージ風の2トーン仕様の
スウェットを新たな配色で展開いたしました。

今回はピンクベースにスモークブラックの切り替えたバージョンとその反転した
バージョンの2色展開で製作しました。

この配色は、50年代に人気だったピンク＆ブラックの組み合わせをスウェットに
落とし込んだものであり、ヴィンテージの価値が高く評価されています。

アズマ編み機という旧式の編み機を使用し、丸胴（脇ハギ無し）で編み立てを行っています。
この編み機の使用により、伸縮性に優れ、柔らかく、従来にはないふっくらとした感触の素材が仕上がります。

アズマ編み機はヴィンテージ風の風合いと軽さを持つ裏毛を作るために使用され、希少な存在となっています。
この編み機は70年代頃、吊り編み機から革新的な編み機へと移行する過程で登場し、緩やかな
編み方をするために存在数が限られています。

そのため、凹凸感のある表面とふっくらとした風合いが、吊り編み機の風合いに
近い特徴を持つ素材を楽しむことができます。

起毛に関しても、通常の起毛は平面で1回の工程で行われますが、丸起毛の場合、丸を平面に合わせて
4面の起毛を行い、1周の作業を必要とするため、通常の起毛に比べて4倍の手間がかかります。

染色前に先に起毛をかけることで、特有の風合いが強調されます。
縫製はほぼ二本針で行われ、袖口は丸編みリブとし、袖口リブは脇下の縫製の
2本針からそのまま1回でリブを付けています。

ヴィンテージの縫製方法を忠実に再現し、入手困難なヴィンテージスウェットを再現しました。
このスウェットは当時の風合いとディテールを楽しむことができる一枚となっております。